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最終更新日:2021-05-31

税理士がクラウド電話を構築 テレワーク環境の「βテスター事務所募集」

  • 2021/05/31
税理士がクラウド電話を構築 テレワーク環境の「βテスター事務所募集」

会計事務所におけるテレワーク・在宅勤務の困りごとのひとつに、電話対応の問題がある。事務所宛にかかってきた電話を転送して「自宅で取れるようにすれば問題は解決」と安易に考えがちだが、職員からしたら「自分のスマホの番号は教えたくない…」。在宅勤務ならではの公私の切り分けの対応も課題のひとつとなる。


安価にどこでも電話取れる体制を構築

杉山会計事務所(東京・新宿区)の杉山靖彦税理士

多様な働き方を取り入れる杉山会計事務所(東京・新宿区)の杉山靖彦税理士(写真)は、独自でクラウド電話を使った環境構築に取り組み、「ジムデン」という安価で利用できる新しいサービスを考案。全国の会計事務所に利用を呼び掛けている。

このサービスは、「どこでも電話が取れる体制」を念頭に置き、1年半以上前から試験運用を実施、問題点などを解消させて完成させた。事務所宛の電話を自宅で取れ、録音や自動応答の機能も付属。基本料金11,000円と電話機(子機)1台1,100円、スマホを子機として兼用する場合1台500円(※金額はいずれも月額料金)と安価で、「このセットで最小限の利用が可能。いつでも会話ができるツールが揃う」(杉山税理士)としている。   

リモートワークにおける固定電話対応としては、インターネット上のサーバーを使って電話環境を整える「クラウドPBX」がある。杉山氏もこのサービスを試験的に導入してみたものの、事務所の通信環境を変える必要があり、かつ、コスト的にも見合わないとして、独自の「クラウドPBX」に着手したもの。

テレワーク環境下で忙しい時にこそ必要なクラウド電話

「ジムデン」の場合、事務所にかかってきた電話を在宅勤務者が対応し、さらに事務所や他の在宅勤務者へ転送することも可能。新たに高価なビジネスフォンを購入する必要がなく、スマホを内線化することで、場所を問わずに連絡ができるようになる。また、社外からプライベート用のスマホで電話しても、顧客に自身の電話番号が通知されることがなく、社外でも企業の代表番号を使って連絡することができる。「何より、業務が逼迫しているときの電話対応や来客対応のフォローはストレスに繋がる」(杉山氏)としており、顧客管理や対応がスムーズになるメリットもある。

テレワーク中の電話対応は、どこの事務所でも直面する課題。そのため、「ジムデン」の運用をサポートする(株)Solutions11(東京・中央区)では、首都圏(1都3県)限定で10会計事務所を対象に、「ジムデン」のβテスター募集を開始。通常の基本料金が半額となるサービスで、「早めのお申し込みを」(同社)と、テレワーク利用の事務所に活用を呼び掛けている。

申込みは下記QRコードから。

税理士がクラウド電話を構築 テレワーク環境の「βテスター事務所募集」

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