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最終更新日:2021-03-10

霞が関にある「財務省・国税庁」の建物 近代建築の建物は重要文化財

  • 2021/02/28
  • 2021/03/10
霞が関にある「財務省・国税庁」の建物 近代建築の建物は重要文化財

官庁街と言われる東京の「霞が関」。財務省・国税庁もその一角にあるのだが、財務省・国税庁の建物は、国の重要文化財に指定されているのをご存じだろうか…

重厚感漂う財務省・国税庁の建物

国会議事堂や首相官邸、議員宿舎、官庁が立ち並ぶ「霞が関」。その街を行き来しているのは、陳情に来る国民や警備の警察官を除くと、多くが政治家か議員秘書、役人、そして新聞・雑誌の記者だ。

その霞が関の街の文部科学省と外務省の間に財務省・国税庁の建物がある。経済産業省総合庁舎とは通りを挟んで対面の建物だ。税・会計分野の記者となると、この界隈を行き来することも多くなるのだが、財務省・国税庁の建物は他の省庁とは重厚感といい雰囲気が全く違う。

1939(昭和14)年築の近代建築。大蔵省営繕管財局の設計によるこの建物は、戦後は米軍将校の宿舎としても使われていたレトロな庁舎。歴史的建築物として重要文化財にも指定され、当時の趣のまま、現在も使われている。

外からは見えるのはアーチ型の門だけだが、その中は中庭があり、そこには「清瀧水」と刻まれた風雅な石の井戸がある。ここは明治維新の際は、宮津藩本荘邸の敷地であったことから、井戸は本荘邸で用いたものではないかと言われている。

中庭を抜けていくと正面玄関。そこを入るとホールがあり、見事なまでの螺旋階段がる。螺旋階段は、赤絨毯が敷き詰められており、昔、社会の教科書で見たような明治時代の絵のようだ。

多くの人は、霞が関は無機質な官庁街のイメージもあると思うが、結構自然も多い。とくに財務省とそのお隣の外務省は、4月ともなれば見事な桜が咲く。植え込みもいっぱいで四季折々の自然が楽しめる。

財務省の地下1Fには、コンビニが常設されており、財務省みやげコーナーには、ここにしかないであろう紙幣モチーフのタオルや筆記用具、お菓子などが並ぶ。

財務省地下売店には紙幣モチーフの土産も

財務省は、2024年度前半に千円、5千円、1万円の各紙幣(日本銀行券)を一新させる。刷新は04年以来となる。千円札の図柄は北里柴三郎、5千円札は津田梅子、1万円札は渋沢栄一だ。この売店で売っている紙幣をモチーフにしたお土産も、一新されることになるだろう。今売っている福沢諭吉の1万円、5千円の樋口一葉、千円の野口英世バージョンは貴重になるだろうから、国会や造幣局でも販売しているので、行かれる機会があったら是非お勧めしたい。

霞が関にある「財務省・国税庁」の建物 近代建築の建物は重要文化財

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