国税庁　インボイスＱ＆Ａ「お問合せの多いご質問」を更新

はじめに

国税庁はこのほど、ホームページ内のインボイス制度特設サイトにて、Ｑ＆Ａページの「お問合せの多いご質問」を更新した。

最も多い問い合わせは「登録の手続き」

国税庁が令和５年12月15日公表分として新たに追加された項目は次のとおり。
問14（適格簡易請求書を交付することができる事業の具体例）
問15（派遣社員や出向社員へ支払った出張旅費等の仕入税額控除）
問16（社員食堂での会社負担分に係る仕入税額控除）
問17（適格請求書を再交付する場合）
問18（適格請求書の記載事項に係る電磁的記録の保存方法）
インボイス制度がスタートし、個々の納税者が直面する問題が具体的になってきたことで、問合せの内容もかなり具体的になってきているのがわかる。
なお、問合せの多いＱ＆Ａのトップ10（令和5年12月版）の上位を見ると、1位が「登録の手続」、2位が「適格請求書に記載が必要な事項、3位「免税事業者等からの仕入れに係る経過措置」、4位「適格請求書等保存方式の概要」、5位「立替金」となっており、インボイス制度にまだ対応できていない様子や、免税事業者との取引が多いこと、インボイス制度がスタートして見えてきた具体的な問題等が混在。「お問合せの多いご質問」から、インボイス制度の普及具合が見えてくる。
国税庁では、免税業者でこれから登録申請を行う人向けの動画、「３分でわかる インボイス登録申請（動画）」も公表中。インボイス発行事業者の登録申請について、申請者の状況に応じた「登録申請書（国内事業者用）」の記載方法をケースごとに説明したフローチャートや、記載に当たって特に気をつけたい事項を解説している。
登録申請が令和5年10月1日のインボイス制度スタートに間に合わなかったとしても、今からでも申請は可能。インボイス制度特設サイトの情報を見て間違いのないよう対応したい。