最終更新日:2023-12-04
12月9日、11法人参加の第2回「成長税理士法人 合同就職説明会」開催
- 2023/12/04
はじめに
毎年、税理士試験終了後に繰り広げられる会計人材の採用合戦。そこに新たな動きが加わった。今年8月に初開催された「成長税理士法人 合同就職説明会」の好評を受け、12月9日(土)にCPA会計学院「CPASS LOUNGE」(東京・新宿区)で2回目の説明会が開催される。
従来の就職説明会のあり方に一石を投じる
この説明会は、大手簿記学校や税理士資格取得の専門予備校による就職説明会とは大きく異なり、新しい試み。
人材不足が続く業界内において、求人側の12月9日、11法人参加の第2回「 成長税理士法人 合同就職説明会」として開催されるこのイベントは、従来の就職説明会のあり方に一石を投じるものといえる。
今回は、税理士試験の受験者や会計業界への就職・転職を目指す人を対象に、セブンセンスグループのセブンセンス税理士法人(東京・台東区)とアンパサンド税理士法人(東京・墨田区)が運営主体となって開催するもので、参加する税理士法人は前回より1社増え11法人、定員は100名を予定している。
趣旨に賛同する税理士法人は、成長意欲が高く、人材採用にも前向きな事務所ばかり。今回は、4分間のプレゼンテーションをはじめ、匿名の質問コーナーを開設し、参加者から就職や転職に関するあらゆる質問を受け付けて疑問や不安解消に役立ててもらう。終了後は参加事務所の各ブースにおいて個別説明・相談会が実施され、熱のこもった就職活動が繰り広げられる。
税理士自ら会計業界の魅力を発信
「IT業界などに人気が集まる中、求人側の税理士法人自らが主体となって会計業界の魅力を発信していかないと、優秀な人材が業界に集まらない。そうした危機感を少しでも打破しようと企画した」(セブンセンス税理士法人ディレクターの大野修平公認会計士・税理士)と趣旨を語る。説明会への呼びかけは、ネット配信が中心で、主に参加事務所らがSNSを通じて拡散。今回の会場も、来場者がリラックスできるような受験生が通い慣れた場所を選んだ。
大野氏によると、第一回開催時には、「採用の内定を出した事務所も複数あった」としている。会計業界の発展のためには、まずは魅力的な人材が流入してこないと成長できないという業界の共通意識のもとに開催されたこの合同説明会は、そうした問題意識を持つ事務所らが主体となって開催された点において、これまでになかった新たな採用活動と言える。
「業界および税理士業務の良さをしっかり伝えていきたい」と、熱く語る大野氏。
会計業界の発展のためには、魅力的な人材が不可欠という業界の共通意識のもとに開催される合同説明会。各ブースでは今回も熱のこもった就職活動が繰り広げられそうで、また新たな話題を提供しそうだ。
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税界よもやま話
元税理士業界の専門紙および税金専門紙の編集長を経て、TAXジャーナリスト・業界ウォッチャーとして活躍する業界の事情通が綴るコラムです。