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最終更新日:2023-02-07

事務所生産性向上ツール活用で初のアワード表彰

  • 2023/02/07
事務所生産性向上ツール活用で初のアワード表彰

1、「FLOW」活用で2部門、5事務所を選定

コロナ禍や法改正、労働人口の減少など、働き方のDX(デジタルトランスフォーメーション:変革)が求められる時代になってきた。その変化は会計事務所も例外ではなく、顧問先の満足度(CS)向上のためには、まず事務所内の従業員満足度(ES)の向上も重要なポイントとなる。

税理士事務所・社会保険労務士事務所向けの生産性向上ツール『FLOW(フロー)』を提供する(株)ココペリ(東京・千代田区、代表取締役CEO=近藤繁氏)では、CSとESの向上のための『Smartな働き方』を目指して果敢に事務所のDX(変革)に取り組む事務所を応援したい、との想いから、2018年のサービスリリース後、初めてとなる表彰を企画した。

昨年11月26日に「良いFLOW(いいふろー)の日」と称して、「FLOW Smart-Work AWARD2022」を実施。FLOW事務局の厳正な審査を通じて、このほど「DX推進賞」および「DX CHALLENGE賞」の2部門で5つの受賞事務所を選定した。

●「DX推進賞」

 税理士法人坂本会計(千葉・千葉市)、税理士法人サリーレ(栃木・宇都宮市)、真下労務サポートオフィス(群馬・高崎市)

●「DX CHALLENGE賞」

しんこう会計事務所(愛知・名古屋市)、MC LINK会計事務所(東京・北区)

2.受賞者「業務みえる化とDX推進にメリット」

「DX推進賞」を受賞した税理士法人坂本会計の三代川圭太代表社員(写真・㊧)からは、以下のようなコメントが寄せられた。

「製販分離を本格的に進めようと考えていた時期に出席したセミナーで『FLOW』の存在を知り、タスク管理に有用ではないかと考えて導入を決めました。導入後、仕事の流れ(業務フロー)の標準化を図り、今では、所内のブラックボックスが減ったのと、各タスクの期限と今どういう状況なのかの見える化にも繋がりました。DX推進には、事務所の代表が指導力を発揮し、全員一丸となって臨むことが重要で、なるべく例外をつくらないことが大事だと思います」。

この「FLOW」は、現場の職員目線で開発された情報共有ツールで、効率的なタスク管理・進捗管理や、顧問先の生産性・採算性の分析もできる。『もっと働き方をシンプルに、楽に。』とのコンセプトに基づき、昨年末にデザインリニューアルを実施。スマホ操作の利便性が向上したほか、事務所のチーム業務・事務所全体の業務の見える化や日報機能の改善・強化が図られた。

働き方改革にはトップの方針や職場全体での取り組みが重要になる。昔ながらのイメージを一掃するためにも、事務所の「SMARTな働き方」について考えてみる必要はありそうだ。

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